鬼滅の刃で炭治郎が「カナヲは心の声が小さいんだろうな」と言うシーンがある。
これを読んだときに別に何とも思わなかった。
カナヲというキャラクターは自分で言動を決めず主の言葉で行動していたから、非現実的で極端だし共感する点は見つけられなかった。
でも、最近自分と向き合うようになって考えを掘り下げていったときに自分の本心に気づくことが多々あった。
これを繰り返していったときに「私の心の声ってこんなに小さかったんだ」と気づいた。
心の声ってとらえ方が難しい。
やりたいことを口に出せたり、行動できることは心の声を聞いて言動に表せている。
でも、なんかモヤっとするときとか心がグラっとしたなって時に、その小さい心の声にどこまで寄り添えるかが大事だと思う。
小さいから無視しちゃう心の声って案外いろんな悩みの根幹になってることがある。
それが多くなると根っこで絡み合って、何から解決したらいいかわからなくなって、どんどんしんどくなる。
苦しくなった例は私が体験している。
昔から自分のことは我慢して、自信がなくて、家族にさえ気遣って相談できなくて、認められない自分を受け止めきれなくて、ずっと小さな心の声に蓋をしてきた。
就活を機に自己分析をするようになって、初めて自分に向き合った。
最初はどんどんあらわになる自分に苦しくなって、「何しをしたくて生きてきたんだろ」「私ってこれを踏まえて何がしたいのか」「自信がなくて言えない」と暗いトンネルへ突き進んだ。
いきなり暗くなるのは、今まで自分の心の声を聴いていなかったので、20年以上分の心の声を整理するのは相当なストレスだった。
完全に聞き取って整理するまでには至らなかったけど、就活終了後も心の声に耳を傾けたり考えるようになった。
とは言いつつ、入社した会社を半年後に退職してしまい、心の声をきちんと聞けていれば半年という結果にならなかったのかなと思いつつ、でも昔の私ならもっと我慢して死んでいただろうなと思うと成長ではあったかもしれない。
退職後は転職活動にいそしむためと、心の声を改めて聞くべく自分に向き合った。
その時は声を聞くだけじゃなくて受け止めれらて、やりたいことも明確に形になり行動ができた。
そこからは見えなかった鎧が少しずつ脱げて、心も体も軽くなった。
最近は日ごろの小さな声も蓋をせずきちんと向き合えている。
正直心の声を無視しても生きていけるけど、それでは一向に周囲も自分も幸せにはなれない。
金銭的な幸せではないから目に見えにくいけど、心の声を聞いて受け止めて言動に変えていくことで精神的に幸せになれると思う。
次回は最近それを実践した話の予定です。
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私の母は、子育て中はほぼ100%夕食を手作りしたことと毎晩読み聞かせしたこと、子どもの学校行事には全て参加したことを勲章のように語るけど、今思っても「そんなに無理してくれなくてもよかった、それよりそんなに怒らないで欲しかった」という感想しかないからな
— 村儀 (@muragi_migaru) 2020年7月9日
あと学校行事は来てほしくなかった
深く共感する。
うちの母は専業主婦だけど、すべてきちんとやることが正義で自分のことを犠牲にして家庭に力を注ぐような性格。
だけど、子供的には母が幸せであるほうが幸せだし、不定期で抱えきれなくなったりして幼い子供の前で泣かれるくらいならそんな無理してほしくなかった。
母の自己満足でいいかもしれないけど、それを貫くために幼いながらに自分がどれほど気を使ってきたかと思ってしまう。
一生懸命働かなくても、働くことが大嫌いでも、人には人間らしい生活をする権利がある。しかめっ面のウェイターも、取り寄せを頼めば舌打ちする店員も、十分な給与をもらってバカンスに出かける権利がある。日本から欧州に来た頃、私はこのことが納得出来ず、彼らの「甘さ」が大嫌いだった。
— EcoG 에코 (@EcoG20) 2020年7月7日
彼らは一生懸命働かない。終業時間15分前からは電話にさえ出ない。そうやって定時に仕事場を出て、友人や家族と過ごしたりデモに参加する。子どもたちは、父親と毎晩一緒に夕飯を食べ週末は家族一緒に過ごす。彼らこそが「一生懸命」大事なものを守っているように、今の私は感じている。
— EcoG 에코 (@EcoG20) 2020年7月7日
これを読んで私もEcoGさんの最初と一緒で大嫌い側の気持ちがわかる。
でも、仕事に一生懸命になりすぎなくてもいいし、何をそんなにかたくなにプライベートを守ってこなかったんだろうと思った。
これを読んで仕事で少し残業するのは当たり前だったけど、定時5分前には終われるようにしだした。