軽い気持ちで観始めて、自分の「多様性をわかってる」って気持ちをガンッと殴られた気持ち。
わかってる位置にいると思うのを辞めようと思った。
多分一生理解できない考えもあるし、正直理解するより、干渉しすぎずに共存する術をお互いに高めていくのが大事かなって思った。
あとは、理解されなくてもいいのかって気づいて、どうしても自分の言動を受け止めて欲しいけど、万人にわかってもらうなんて無理だし、全員が賛同する答えなんてないんだよな。
「いなくならないで」って台詞は、初めて彼ができて、お別れするってなった時に出た感情にすごいリンクしてて泣いた。
今まで自分を受け止めてくれる人がいなくて、やっとこの世界で自分を受け止めて一緒にいれる人が見つかったから、本当に世界から消えてほしくなくて、苦しくて、「いなくならないで」って心からその言葉が出たんだよな。
そんな彼と戻りたい気持ちは今もあって。
周りはほぼ賛同しないし、私も頭ではわかってはいるけど、受け止めてくれたあの時間は私にとってはかけがえなく大切で、苦しさから救ってくれたのも紛れもなくて。
自由な私でいられる貴重な関係で。
大変なことも多いだろうけど、一緒にいたら死ぬまで色々面白いことが尽きないだろうなって気もするし。
安定を求めるなら違うんだよな。
ただ、家族と仲良くできる気はしないし。
彼が私に気を遣えるのかわからんし。
戻ったら、もう違うって思っても別れられなさそうなんだよな。
生半可な覚悟で別れたわけじゃないんだよ。
その覚悟を有耶無耶にさせるのも嫌なんだよ。
なんでストレートに幸せになれないのかなぁ笑
多様性とか正義っていったい何なのか―朝井リョウ著『正欲』|Himeka
無敵の人予備軍の苦悩と:『正欲』 - れっつ hang out
書店員さんからの声 | 朝井リョウ『正欲』作家生活10周年記念作品 特設サイト | 新潮社