“コツコツ頑張る”って、すごくよく聞く言葉。
私はこれをするのがすごく苦手、と思っていた。
しかし、私自身が苦手と思い込み、やりにくい環境を作っていたと気づいた。
気づいたきっかけは、通っているヨガである。
ヨガスタジオは学生時代に2年半フロントスタッフのバイトをしていた。
そのまま社会人になっても元バイト先に通っている。
スタッフ時代は基本バイトに入るのが優先なので、スタッフだとタダでレッスンを受講できたのだが、なかなかレッスンには継続的には参加できなかった。
たまにレッスンに参加するが、私はとてつもなく体が硬いので、まぁ周りの会員様より全く出来ない…。
スタッフなのにレッスン中で先生に1番アドバイスをもらうことも多くて、会員様に申し訳ないという気持ちと、出来ないことのモヤモヤで周りの目を気にしすぎて、レッスンに参加する足が遠のきそうな時もあった。
しかし、遠のかなかったのは毎レッスン色んな先生が共通して
「人と比較しなくていいんですよ、できる範囲で無理せずやればいいんです」
と言ってくれていたからだ。
その言葉のおかげで周りより習得スピードも遅いし、意識する点のアドバイスを貰ってもなかなかそれが掴みきれなかったりして、何が正しいか分かりきれないけどレッスンは通って、社会人になってさらに通う頻度は増えた。
レッスン中はとりあえず自分の今出来るポーズを頑張って、たまに余裕がある時は少し難しいポーズに挑戦した。
レッスン後は、レッスン中の辛さの倍にすごくスッキリするのでその快感が好きだった。それと先生や会員様との雑談などが楽しかった。
そして今日、レッスンをいつも通り受講した。
今日のレッスンは私的には結構ハードで、まともにポーズもとれないのも多く苦手意識が強かったが根気強く通っていたものだった。
レッスンが始まりポーズをとっていくが、以前なら肩が力んでたポイント・プルプル震えて3秒で崩れてしまっていたポーズがスッとできる。
調子がいいという感覚より、当たり前にやっているだけで出来ている。
レッスン後、先生に「ねぇ!今日さ!前なら出来なかったポーズができてたじゃん!!」(社員さんなので私に対してタメ口)と声をかけてくれた。
まず、成長を褒めてくれたことがすっごく嬉しかったし、私の成長が“気のせい”ではなかったことがわかって、ここ最近で1番テンションが上がった。
その時に以前、先生が会員様に「このポーズってどのくらいで出来るようになるんですか?」と質問された際に、
『ヨガって人によって1ヶ月でできちゃう人もいれば、1年以上かかる人もいるし、出来るタイミングって人それぞれだしわからないんですよ、ある日突然できるようになるんですよね~』
と言っていたことをふと思い出した。
私は最近、初めて取り組む物事をどうやって上達させていくか考える時に“すごく上”を見て、頂上が遠すぎて一歩踏み出しかけて挫折することが多く、なかなか継続して何かに取り組めていなかった。
しかし、身近すぎて気づいていなかったが、ヨガは目の前の一段一段をひたすら登り続けて、ふと気づいたら自分が思った以上の高さに来ていた。
色々と他にも“無意識の継続”を考えてみれば、お風呂の中とその後にマッサージをするのも2年は続けているし、ドライヤーをする前にストレッチするのも“やらない方が気持ち悪い”というくらいになっている。
“コツコツ頑張る”ってすごいハードルが高くて、私には無理で継続努力ができない私は最悪な奴。とまで思っていたが、肩の力を抜いてまずは小さな一段から少しづつ登ればいいんだなと気づけた。
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